製作・監督・脚本・出演
ジョエル・エドガートン インタビュー
この映画の設定と登場人物について聞かせてください
「この映画の主人公は、ある街に引っ越してきた夫婦だ。夫が育った街に戻ってきた2人が家具の買い物をしていると、男に話しかけられる。夫が昔、人生を台無しにした男だ。25年前にね。僕が演じるゴードは夫婦と友達になろうとする。その過程で、忘れられてた25年前の出来事が表に出てくる。夫は自分の過去の行いを恥じ、隠し通そうと嘘を重ねる。物語は2人の男をめぐって進み、その中心に妻がいる。」
演じたゴード役について教えてください
「25年前の被害者であるゴードは再会した夫婦と友達になろうとする。だが、彼らに拒絶されてしまう。彼は夫婦にプレゼントを何度も贈るんだが、その内容が徐々に気味悪くなり2人は動揺する。そこから恐怖が始まるんだ。」
ジェイソン・ベイトマンをキャスティングした理由は?
「サイモン役の条件は、出てきた瞬間、善人に見えることだった。いかにも信頼できそうで観客は味方したくなる。ところが物語が進むと、その先入観が間違っていると分かる。彼の闇の部分が明らかになり、肩入れできなくなるんだ。だが彼は必死だ。やられたら何をしでかすか分からない。ジェイソンがこの役を演じてくれてよかったよ。素晴らしい演技だった。」
レベッカ・ホールが演じたロビン役について聞かせてください
「レベッカが演じるロビンは、映画の序盤では比較的弱々しく、夫に従うだけの妻だ。彼女の普段のイメージと違うのがミソだ。最初は見慣れない感じだが、映画が終わる頃には美しく強い女性に成長してる。」
監督とゴード役を兼任したことで苦労はありましたか?
「監督に専念して、役は誰かに譲ろうかと直前までかなり迷ったんだ。集中するべきかと思ってね。でも心の中では最初からずっと、自分で演じたい気持ちの方が少し強かった。演じる場面はそれほど多くないと気づき、これなら何とかやれると思ったんだ。撮影中は大変で後悔もしたけど、やり遂げて満足してるよ。それに兄(ナッシュ・エドガートン)の存在も大きかった。監督としても人としても敬愛する兄だ。監督経験のある彼が、僕が演じてる時は現場で見ててくれ、アドバイスをもらえる。だから安心してやれた。」