STORY ストーリー
ルイーズは18歳。転勤が決まった両親とともに、ムンバイで2年間暮らすことになる。
引越し先の新居が決まるまで、彼女と両親はタージマハル・ホテルの豪華なスイートルームに宿泊していた。
ある晩、両親は夕食に出かけ、彼女は一人ホテルの部屋に残る。ホテルの廊下で聞き慣れない物音が。
彼女は即座に、ホテルがテロリストに襲撃されたことを知る。彼女と外の世界の唯一のつながりは携帯電話のみ。
大混乱に陥ったムンバイの街中で必死に彼女を救出しようとする父親と連絡を取りつつ、危険と向き合いながら、長い夜をたった一人で過ごさなければならない。
彼女はもう、今までの自分ではなかった。
2008年11月26日。インド・ムンバイの象徴的な場所である高級ホテル「オベロイ・トライデント」と「タージマハル・ホテル」、観光客向けレストラン、ユダヤ教関連施設「ナリマンハウス」、そして中央駅が、10人のテロリストからなる武装グループの襲撃を受けた。
襲撃は夜9時50分頃にレオポルド・カフェ内で始まり、中央駅構内の中央コンコースへと拡大した。
その後市内の最高級ホテル2カ所で同時襲撃が始まり、タージマハル・ホテルでは外国人7人を含む15人が人質になった。
テロリストはホテルのレストラン客に向けて銃を乱射し、地面に横たわる負傷者を殺害。人々の間に恐怖が広がった。
タージマハル・ホテルの人質はその夜のうちに開放されたが、オべロイ・トライデントで人質となった人々が解放されたのは、2日後の金曜日、11月28日のことであった。
襲撃された2つのホテルでは数回の爆発があり、建物の一部が焼失した。
襲撃された複数の場所で合計195人(外国人30人を含む)の死者と300人を超える負傷者が出た。
テロリストによる襲撃は60時間にわたってテレビで実況中継され、世界中の人々を震撼させた。
襲撃の首謀者として、パキスタンのイスラム過激派武装組織「ラシュカル・エ・タイバ」の関与が疑われている。
唯一生き残った実行犯カサブはその後死刑判決を受け、2012年11月21日に死刑が執行された。