赤西 仁(映画初主演) × 小林武史(監督・音楽・プロデュース) × 岩井俊二(脚本・プロデュース)
映画「BANDAGE(バンデイジ)」 2010年1月16日(土)ロードショー
【はじめに】
音楽・映画業界、それぞれを代表する二人の巨人 小林武史と岩井俊二。
二人が監督と音楽プロデューサーとして手を組んで大ヒットした『スワロウテイル(1996年)』は、まさに90年代を代表する音楽と映像のコラボ映画だった。
その劇中曲であるYEN TOWN BANDが歌う『Swallowtail Butterfly ?あいのうた?』は、映画と共に大きな話題となり、オリコンシングルチャート1位を獲得(100万枚)。
その後発売されたアルバムも爆発的な大ヒットを記録し、日本映画史に残る音楽と映像のコラボレーションとなった。
それから11年 ―
2006年の7月10日過ぎ、ap bank fes '06を開催する為、つま恋入りした小林武史の元に、1本の電話が入った。1年ぶりの、盟友・岩井俊二からの、ある映画制作に関する音楽の依頼。それが映画『BANDAGE バンデイジ』の始まりだった。
映画の舞台は、小林自身がMr.childrenやMy Little Loverなどで、音楽プロデューサーとして一時代を築いていた90年代のものであった。その中に「ミクスチャー」と言う感覚を見出した小林武史は、すぐさま、タイトルと同名の『BANDAGE』という楽曲を書き上げる。岩井俊二が一聴して納得したことをきっかけに、小林の中でこの映画の中に魂のようなものが宿った。
そして、楽曲の力強さにある確信を持った岩井は、更なる依頼をする。
「小林武史に、監督もお願いしたい。二人のプロデュースで、新たなジャンルを切り開きたい。」
戸惑った小林だが、1990年の時代感と、コラージュ&ミクスチャーのクロスに着想を得た小林は新たな発想を膨らませる。しばらく2人の間で何度となくメールや電話でのやり取りが続いた。小林と岩井の間で様々な要素を混ぜ合わせ、構想を練り上げ、おおよその構想が完成したとき、2人の間に、偶然にも同じ主演俳優の名が浮かび上がる。
―― KAT-TUNの赤西仁である。
KAT-TUNとしての赤西仁の活動を目にしてきた2人には、個人としての赤西仁の可能性 ― 新たな役者としてのポテンシャルが、気になっていた。
『BANDAGE バンデイジ』というタイトルに込められた2つのテーマ。
「バンド」に熱い想いをぶつけた、あの「時代」の熱気と、その中で生まれる、他人との衝突・葛藤。そして見えてくる、自分の弱さ。そして全身「包帯」だらけになりながら、立ち向かっていく繊細さ。
赤西仁ならば、この映画の主人公の内に持つ熱気と繊細さを表現してくれる。
2008年8月こうして新たなるジャンルを切り開く、映画『BANDAGE バンデイジ』が本格的に動きはじめた。
*「ミクスチャー」とは: 様々なジャンルの音楽の要素を融合させ、新たな音楽スタイルへと練り上げたもの
【ストーリー】
1990年代、日本の音楽業界を空前の「バンドブーム」が吹き荒れていた。
たくさんのバンドがデビューしては、次々に消えて行く。
そんなバンドブームの渦中に、LANDS(ランズ)というバンドを組む若者たちがいた。
アサコ(北乃きい)とミハル(杏)は都内の高校に通う普通の女子高生。
親の不祥事もありミハルが高校をやめることになった日に、アサコはLANDSのCDをもらう。天才的な音楽センスを持つユキヤ(高良健吾)に惹かれ LANDSのファンになったアサコ。ミハルとともに行ったライブで2人はLANDSの楽屋に忍び込む。そこで、アサコはボーカルのナツ(赤西仁)、リュージ(金子ノブアキ)、ケンジ(笠原秀幸)たちと出会う。
アサコのことを気に入ったナツは、アサコを連れてLANDSの練習スタジオへ。そこには音楽に全てを注ぎ込むユキヤやアルミ(柴本幸)らの姿があった。憧れのLANDSの練習を見学できて喜ぶアサコだが、マネージャーのユカリ(伊藤歩)にスタジオから追い出されてしまう。それでもアサコのことが気になるナツは、2人の仲を取り持つために、体調を崩したユカリの部屋にアサコを向かわせる。ユカリを介抱したことをきっかけに、アサコはマネージャーとして LANDSに深く関わっていく――。
【CAST】
赤西仁 北乃きい 高良健吾 柴本幸 笠原秀幸 金子ノブアキ ・ 杏 伊藤歩
【STAFF】
プロデュース:小林武史・岩井俊二
監督:小林武史
原作:菅 知香(「グッドドリームズ」)
脚本:岩井俊二・菅知香
製作:「BANDAGE」製作委員会(日本テレビ放送網、D.N.ドリームパートナーズ、OORONG-SHA、ロックウェルアイズ、ジェイ・ストーム、バップ、東宝、読売テレビ放送)
配給:東宝
(C)2010「BANDAGE」製作委員会
【リンク】
▼映画『BANDAGE』公式サイト
http://bandage-movie.jp/