終戦から65年経った今―
日米のスタッフ・キャストが一つとなって、日本の魂とアメリカのリアルをダイナミックに描く、真実の物語。
2011年2月11日 全国東宝系にてロードショー!
【STORY】
太平洋戦争末期―1944年6月。
陸軍歩兵第18連隊 大場栄大尉(竹野内 豊)は、日本から2000キロ余り離れた北マリアナ諸島サイパン島へ送られる。当時サイパン島は日本が統治し、軍司拠点としても重要な位置を占めており、この南洋の小さな島を死守することが、大場たち日本陸軍43師団守備隊に課せられた最大の使命だった。
しかし、この時点ですでに日本の劣勢は明らかになりつつあり、サイパン島でも圧倒的な兵器・兵力差のもと、日本軍はアメリカ軍の上陸を簡単に許してしまう。サイパン守備隊幹部は日本軍玉砕命令発令の後自決。アメリカ軍の捕虜となることを恐れた民間人が次々と崖から飛び降り自殺する悲惨な事態へと発展していく―。
太平洋戦争史上最も悲惨な戦いの一つとなっていった。
その最中、玉砕命令を受けた大場隊も突撃、次々と戦死を遂げていく。しかし、アメリカ軍に取り囲まれた大場は、玉砕を覚悟していたにも拘わらず、思わず死体の中にうずくまり隠れ、戦闘の中で自分の「生」への執着を心ならずも知ることになる。そして、両親を殺され放り出されていた赤ん坊を救い、「生きる」ということを強く実感する。
もともとは地理の教師でもあった彼の人望を慕い、上官を失った兵士や民間人たちが次々と集うようになる。そして、軍から離れ戦うやくざ者の一等兵、堀内(唐沢寿明)と共同戦線を張り、サイパン島中部にそびえる最高峰タッポーチョ山に潜み、アメリカ軍への抵抗を続けていく。
一方、サイパン島占領宣言を行ったアメリカ海兵隊の中で、日本への留学経験のあるハーマン・ルイス大尉(ショーン・マクゴーウァン)は、一抹の不安を感じていた。粘り強く、最後まで戦い続ける日本人―......。
やがて彼らはたった一つの部隊に翻弄され続けていることを知る。そして、その神出鬼没の部隊を統率する士官を、畏敬の念を込めて「フォックス」と呼ぶようになっていく。
大場隊とアメリカ軍との戦いは続き、フォックスの存在に業を煮やした上層部がついに大掃討作戦を敢行する。アメリカ軍を翻弄し続けるフォックスに対して、人間として尊敬の念すら覚え始めたルイスは彼を死なせたくないと焦燥する。
この時、1944年11月。
終戦まであと9カ月余り。
大場は絶望的な状況の中、多くの民間人を守りながら仲間の兵士たちと生き抜こうとしていた。
終戦から65年、日米のスタッフ・キャストが贈る感動の超大作。
【出演】
竹野内豊
Sean McGowan 井上真央 山田孝之 中嶋朋子
岡田義徳 板尾創路 光石研 柄本時生 近藤芳正
酒井敏也 ベンガル Treat Williams Daniel Baldwin 阿部サダヲ
唐沢寿明
【STAFF】
監督:平山秀幸
脚本:西岡琢也/Gregory Marquette・Cellin Gluck
音楽:加古隆
原作:Don Jones『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』『OBA,THE LAST SAMURAI』
ヴァイオリン奏者:宮本笑里
US監督:チェリン・グラック
USユニット撮影監督:ゲイリー・ウォーラー
配給:東宝
©2011「太平洋の奇跡」製作委員会