ドラマ『だが、情熱はある』をきっかけに再び注目を浴びた『たりないふたり』。
南海キャンディーズ山里亮太とオードリー若林正恭の二人を引き合わせた
総合演出 安島 隆さんに特別インタビュー。
『たりないふたり』立ち上げ当時のお話、ドラマ化決定のときの心境、
これからの「たりないふたり」についてなど貴重なお話を全3回にわたって掲載。

安島隆さん 特別インタビュー【第3回】
手土産持って行ってるんだと思う、彼らも―――
2人も今は立場が変わりましたよね。これまではずっと年上の人と仕事をすることが多かったのが、どんどん同年代、もしくは年下になってきて、若手の子たちに自分から話しかけるとか、年下のスタッフとのしゃべり方とか、その気の遣い方とか。ちゃんとしてるなと思います。
ダメなときもある気はしますが(笑)でも、がんばってるんでしょうね。
そういう意味では、手土産持って行ってるんだと思います、彼らも。

ただただ世間話をしあうような漫才を見たい―――
最近、若い人たちに「『たりないふたり』見てました」って言ってもらえることが増えてきましたね。「影響を受けた」「感動した」「また見たい」って声もあるんですけど、『たりないふたり』って、人間性みたいなことから始まっちゃったユニットなので、『明日のたりないふたり』に至るまで、ずーっとずーっとお互いの哲学問答みたいなことをしなきゃいけなくなっちゃったんですよね。
最初の頃は、テーマとして毎回違う漫才をするとか、新ネタなんだけど違うスタイルでやるとか、「漫才バカ」だったんです。そこからどんどん進化しながら、「深化」をし過ぎてしまったというか、『明日のたりないふたり』って見るのが疲れるって思う人いると思うんですよ。もしかしたら、泣かれた方もいるかもしれませんけど、泣かせたいわけじゃないし泣きたいわけじゃなくて、ただ、2人で漫才やってヨーイドンってなるとああなるしかなかったんですよ。
そんな最後の漫才が終わって、あのとき若林くんも言ってる「誰もいない公園で漫才やりたい」じゃないですけど、ただただ世間話をしあうような漫才を、今は見たいですね。

ありますね(笑)―――
これからもお笑いはやりたいですし、おもしろいものを作りたいですし、おもしろいものを生み出せる人のお手伝いがちょっとでも出来たらなって気持ちはすごくあって。実際に気になってるものもありますし、そうですね……、黙って進めてるの1つありますね(笑)。
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安島 隆(あじま・たかし)1973年東京都生まれ。 1996年日本テレビ入社。
ゴールデン帯から深夜帯、ライブまでヒット企画を手がける異端の演出家。
南海キャンディーズ山里亮太とオードリー若林正恭のユニット「たりないふたり」はライブと番組連動の先駆けとなり、解散ライブはお笑い単独ライブ配信史上最多の 5万5000人が視聴。
山里・若林を描いたドラマ『だが、情熱はある』ではふたりをつなげたプロデューサー役のモデルに。
他にもバナナマン・ラーメンズ・おぎやはぎの伝説的なユニット「君の席」、「潜在異色」など。また「得する人損する人」「解決!ナイナイアンサー」「ヨロシクご検討下さい」「コレってアリですか?」など、ヒット番組多数。
2023年9月、初の著書「でも、たりなくてよかった」発売。X(旧Twitter):@takashiajima
『でも、たりなくてよかった―たりないテレビ局員と人気芸人のお笑い25年“もがき史”』
定価: 1,650円 (本体1,500円+税) 発売中