第1話「黒い騎士」
とある城下の酒場に現れた、黒い鎧の剣士が起こした事件。それは酒場にいた城の兵士を大剣で襲ったというもので、剣士の捜索で町中が色めき立つ。領主はその報告を受けると、なんと軍を率いて町を破壊し、剣士をおびき出す。そして現れた剣士はボウガンで領主を倒すが、領主は大蛇の化け物になって蘇った!攻撃を受け、絶体絶命の剣士……。起死回生に左腕の義手大砲を放つと、領主は体を吹き飛ばされてしまう。さらに剣士は矢で止めをさし、立ち去っていく。
――この剣士の名はガッツ。この男の若き日の物語が今始まる。
第2話「鷹の団」
少年時代のガッツ――。傭兵として各地を渡り歩いていたガッツは、ある戦場で“灰色の騎士”と恐れられていたバズーソを倒した。一方、そんなガッツの姿を、敵方の傭兵に雇われていた“鷹の団”の団員たちが目撃。戦いが終わり、旅立つガッツの報奨金を狙って、鷹の団のコルカスらが襲いかかった。しかしガッツはコルカスらをものともせず、駆けつけた鷹の団NO.2のキャスカも一蹴する。しかし、助けに来たグリフィスはたった一太刀でガッツを昏倒させてしまった!鷹の団で治療を受け、回復したガッツはグリフィスに再戦を挑む。
第3話「初陣」
剣を交えるガッツとグリフィス。ガッツの激しい撃ち込みを難なくさばくグリフィスに対し、ガッツは剣を捨て肉弾戦を挑む。しかし格闘でもグリフィスにはかなわず、ガッツは肩の関節を極められる。グリフィスはそのままガッツの肩を外し、決闘は終了した……。事前の約束通り、鷹の団に入団することになったガッツ。初仕事は敵本陣の物資倉庫を撃破する一団に参加し、その最後尾を守ること。ガッツは任務中、敵に囲まれ危機に陥るが、そこにグリフィスが駆けつけガッツを救出。他の鷹の団のメンバーもガッツの働きを認め、ガッツを仲間として迎え入れるのだった。
第4話「神の手」
夜襲の翌朝。ガッツは、グリフィスから壮大な野望――自らの国を手に入れるという夢を聞かされる。それを聞いたガッツは思わず、自分の過去に想いをはせる……。ガッツは生まれた時にすでに親を亡くし、ガンビーノに育てられた。しかしガンビーノは戦場で負傷し、精神の安定を失うと、ガッツを殺そうとした。自らの命を守るため、ガンビーノを殺し、逃げたガッツ。――それから4年後、鷹の団と出会ったガッツはその3年後には鷹の団の幹部として活躍していた。
第5話「剣風」
鷹の団の切り込み隊長として活躍するガッツ。しかし千人長のキャスカは、ガッツの無茶な行動に腹を立て、二人は衝突ばかりしていた。そんな折鷹の団はミッドランド王国正規軍に任命され、作戦指令を受ける。指令は敵補給基地を制圧すること。早速、行動に出た鷹の団は見事な動きで敵補給基地内に侵入する。だが、補給基地の守備をするアドンが火薬庫に火を放ち逃走。それを目撃したガッツは仲間に退却を命令し、爆発に巻き込まれずにすむ。そして、作戦を成功させた鷹の団に与えられた次なる使命は、城攻めという大役だった。
第6話「不死のゾッド」
敵の城塞をほぼ制圧した鷹の団。だが、敵の大将を倒すことが出来ず、その本丸を占拠することが出来ない。しびれを切らしたガッツは一人、本丸の中へ入ると、そこには怪物と見まがう大男がいた。……“不死のゾッド”!100年以上も戦場で猛威を奮い、けっして死ぬことはないと言われている伝説の存在だ。ガッツはゾッドと闘うが、攻撃が通じず、しかもゾッドは怪物の姿に変身する。グリフィスが部下を連れて救援に来たが、ゾッドにはまったく歯が立たず、柱に打ちつけられて気絶してしまった。しかし、とどめを刺そうとしたゾッドは、グリフィスのベヘリットを見て攻撃を止める。そして、ガッツに不気味な預言を残すと、空へと羽ばたいて消えていった……。
第7話「剣の主」
ゾッドとの戦いで傷つき、療養中のグリフィス。一足早く回復したガッツは見舞いに行こうとするが、キャスカたちがそれを止める。グリフィスの部屋に重臣たちが来ていて、中には入れないというのだ。だがお構いなしにガッツは行こうとして、キャスカに殴られてしまう……。渋々引き返したガッツが翌日、剣を振るっていると、そこにグリフィスが現れた。グリフィスは、なぜ自分を助けたのかと問いかけるガッツに、理由はないと答える。その時ミッドランド国王が通りかかり、グリフィスに娘のシャルロットを紹介する。その後、グリフィスが回復すると、またも新たな作戦が命じられた。
第8話「陰謀」
川沿いに面し、難攻不落を誇るブラックス砦の攻略を命じられた鷹の団。グリフィスの作戦で、ガッツは川にロープを張って渡り、砦の裏側から乗り込むことにした。砦の正面ではグリフィスたちが砦の警備隊――アドンたちを引きつけている。ガッツたちが砦の内部に入った合図をすると、鷹の団は一世に砦へと襲いかかった!慌てふためくアドンはさっさと脱出してしまい、鷹の団は見事ブラックス砦を攻略した。この功績が認められ、ついにグリフィスは伯爵の称号を受ける。しかしそれは、グリフィスを妬む人間には許しがたい出来事だった……。
第9話「暗殺」
王国の恒例行事“秋の狩り”の警護をすることになった鷹の団。グリフィスは狩りに狩りに初めて来たシャルロットの側にいて話し相手になっていた。すると突然、シャルロットの馬が狩りの獲物に脅え、走り出してしまう。すぐさま追いかけて、馬をなだめるグリフィス。その時、何者かが放ったその胸に何者かが放った弓矢がグリフィスの胸に突き刺さった!……しかし、矢は偶然にもベヘリットへ当たり、グリフィスは無傷で済む。その後、矢に塗られた毒から真犯人がユリウスであることを突き止めたグリフィスは、ガッツにユリウス暗殺を命じた。
第10話「貴きもの」
ユリウスを暗殺したガッツは、勢い余ってユリウスの息子も殺してしまった。自分の行為に戸惑いながら逃げるガッツは、身を隠すために飛び込んだ下水道の中で気を失う……。夢の中で養父・ガンビーノを殺した過去にうなされ、ガッツは苦悩する。そして意識を取り戻したガッツは、キャスカと共にグリフィスの元へ向かう。グリフィスは宮廷の噴水でシャルロットと語らっていた。偶然、友とは自分と対等の者、と語るグリフィスの言葉を聞き、ガッツは衝撃を受ける。そしてその言葉は、ガッツの胸に深く刻み込まれるのだった。
第11話「合戦」
ついにチューダーとの最終決戦が始まった。ミッドランド軍の先陣を務め、獅子奮迅の活躍をする鷹の団。真の友とは自分と対等の者だ、というグリフィスの言葉が重くのしかかるガッツは、戦いに没頭してその言葉を忘れようとする。一方、月のものが始まり体調の悪いキャスカは、アドンに苦戦し絶体絶命の危機に。その危機を救ったのはガッツだった。圧倒的な力でアドンを撃破したガッツ。だが、失神したキャスカを助けようとした瞬間、アドンの放った矢がガッツを捉えキャスカともども崖から転落してしまった!
第12話「ふたり」
崖から転落後、洞窟に身を潜めたガッツとキャスカ。ガッツはキャスカが鷹の団に入ったいきさつを聞く。貧しい農村で生まれた自分が、グリフィスと出会い戦って勝ち取る生き方を教えられた、と語るキャスカ。それ以来、キャスカは鷹の団に入りグリフィスに心酔する。しかし、そのグリフィスも夢の実現のために苦悩していることを知り、キャスカは一層グリフィスのために働きたいと思うように。だが、ガッツの出現でグリフィスが変わり、キャスカは嫉妬していたのだ。そんな思いをガッツにぶつけるキャスカ。その様子に戸惑うガッツだが、そこへアドンの手先が近づいて来た。
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