レイニーデイ・イン・ニューヨーク
『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』EST配信中!2度3度楽しめるオススメの見方をご紹介!
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COLUMN

11/2(月)よりウディ・アレン監督作『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のEST先行配信が始まりました。今をときめくティモシー・シャラメ×エル・ファニング×セレーナ・ゴメス競演の話題作!
購入型配信コンテンツですので、視聴可能時間・視聴回数の制限なく、いつでも何度でも、お楽しみ頂けます。
映画館でご覧になった方も、タイミングが合わず観られなかった方も、2度3度楽しめるオススメの見方をご紹介させて頂きます!

1、雨はいつ降る?!


「レイニーデイ」とタイトルもあるように、雨がこの映画の鍵になっています。
最初に雨が降り出したタイミングを覚えていますか?一度降りやむ雨も、あるタイミングで再び降り出します。そして最後のシーンで雨は降っている?止んでいる?
ティモシー・シャラメ×エル・ファニング×セレーナ・ゴメスという豪華キャストによる恋模様に期待が膨らむ本作ですが、ギャツビー(ティモシー)がアシュレー(エル)、チャン(セレーナ)と最初に出会うシーンにもご注目!運命のいたずらのように、雨が恋路を導いて行く、そんな素敵な演出も本作の見どころです!2度目3度目だから見えてくる、演出面にも注目して観るのはいかがでしょうか?

2、憧れの地マンハッタンへ小旅行!


この映画ではマンハッタンの名所を巡る、観光映画としての見方もあります。
カーライル、ピエール、ダニエルと、NYの名ホテルの名前が冒頭から飛び交う本作。劇場で観た際は覚えきれないと困ったものです。しかしご自宅で何度でも鑑賞できるので、ゆっくりメモを取りながら観ることもできます!更にはインターネットで検索しながら観るのもおすすめ! Googleマップを開きながら観てみると、ギャツビーやアシュレーが現実世界にいるようで、少し身近に感じられます。
他にもセントラル・パークやメトロポリタン美術館など、ギャツビーと共に観光名所を巡る、ひとときのマンハッタン旅行を楽しんでみませんか?海外旅行にはまだまだ行けない今日だからこそ、ご自宅で憧れの地を旅してみましょう!

3、今最も勢いのある俳優ティモシー・シャラメ!


『君の名前で僕を呼んで』で一躍スターになったティモシー・シャラメ。本作では今までとまた違った彼の一面を観ることができます。
『君の名前で僕を呼んで』や『ビューティフル・ボーイ』で見せた繊細さはそのままに、『ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語』で演じた華やかさも兼ね備えた本作のティモシーは、母や彼女に振り回されて雨の中を奔走。しかし、モラトリアム期間ならではの等身大のゆらぎすら、色っぽく魅力的にもみせられるのは、さすがとしか言いようがない!ファッションに興味のない大学生という設定ながら、ラフに着こなしたラルフローレンのジャケットがなんと絵になることか…。マンハッタンをふらふらと歩くだけという、ド派手なアクションやスペクタクルがない映画だからこそ、街角に立ち、ピアノを弾き語り、バーでお酒を飲むなど、何気ないシーンにこそ彼の魅力が詰まっています。この映画を観ると誰もが今をときめくティモシー・シャラメの虜になること間違いなし!
2021年に全米公開が予定されている『デューン 砂の惑星』ではどんな演技を見せてくれるか気になりますが、その前にこの映画を観れば、誰もが今をときめくティモシー・シャラメの虜になること間違いなし!今後、唯一無二の存在として今後もハリウッド映画界を引っ張っていく気がしてなりません。

4、イッキ見しよう!ウディ・アレン!

『アニー・ホール』『夫たち、妻たち』『ブルー・ジャスミン』などNYを舞台に過去14作も映画を撮ってきたウディ・アレンだからこそ、過去作品を観返してから本作を観るのもおすすめです。同じ街をどう描くのか、違う俳優だとどう見えるのか、フィルモグラフィを追えば追うほど見えてくるものがあります。過去作を観た後に本作を観返してみるという楽しみ方も、視聴可能時間の制限がない購入型コンテンツならではだと思います。ウディ・アレン監督作を追いかけて来た皆様にも、存分に楽しんでもらえる映画になっています!
また、NYを舞台にした映画だけでなく、彼の映画で繰り返し描かれてきたテーマを探る見方も味わい深いものがあります。ちなみに私は、『ミッドナイト・イン・パリ』が大好きなのですが、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』とタイトルが似ているだけでなく、作品のテーマも似ていると感じています。『ミッドナイト・イン・パリ』で主役を演じたオーウェン・ウィルソンも『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のティモシー・シャラメも過去に囚われた主人公として描かれており、ノスタルジックなものに美を感じる点が共通しています。ニューヨークとパリという舞台にも注目しながら見比べてみると、それぞれの作品の魅力が一層伝わってくる気がするのでオススメです!

本作は一見70年代が舞台だと思うほどレトロな映画ですが、スマートフォンを使うシーンがあることで現代のNYが舞台だとわかります。大学生でありながら教養が深く、古き良きアメリカを愛するギャツビーの姿から今のアメリカが感じられず、おとぎ話の世界のような錯覚すら与えられます。これぞウディ・アレンの映画であり、『ミッドナイト・イン・パリ』のように直接的なファンタジーではありませんが、一時の淡い夢を見ているかのような心地よさがあります。それでいて、これまでのウディ・アレン映画で描かれてきた恋愛観・男女観も更新されており、彼の作品では珍しく明快に結末を描いている点も、この映画の面白さの一つだと思います。
御年84歳にしてなお、新しい価値観や物語を生み出すことができるウディ・アレンのバイタリティーに驚かされました。ウディ・アレンの映画を追いかけて来たファンの方にも、まだ観たことのない方にも、入りやすい作品だと思いますので、ぜひウディ・アレンのファンタジックな世界を楽しんで頂きたいです。

最後になりますが、新型コロナウイルスの流行により、自宅で過ごす時間が増えた今だからこそ、大切な人と過ごす時間や自分にとって大切なものが見えやすくなった気がしています。
自分にとって大切なものとは、本作でギャツビーを導く雨のように、よく見ないと見えないけれど確かにそこにあるものだと思うのです。
遠く離れたニューヨークの恋模様と雨模様を楽しんだ後は、自分の大切なものについて考える時間があったらいいなと思います。映画館ではなく、リラックスできるご自宅で観ることができるタイミングだからこそ、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』と共にゆっくりと自分の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)ウディ・アレン監督作
11/2より先行配信中