ストーリー
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むかしのともだち
原 久美(小林聡美)
天童藍子(大島優子)
柴田志麻子(松たか子)白馬のスキー場で知り合った年上の友達(アキ)のお葬式で、久しぶりに出会う久美と藍子、そして、志麻子。亡くなったアキに影響を受けていた、それぞれの思い出を語り合う3人。時間の経過は、そのころの空気感を色あせさせることはなく、かえって鮮やかによみがえらせるのであった。
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しののめ
安斉花恵(小林聡美)
向井千穂(大島優子)
稲村完助(金子ノブアキ)小さなお店をひとりで切り盛りしている千穂、そこにやってきたちょっと顔見知りの花恵と、初めての客、稲村。袖振り合った3人の、初めてで一度っきりかもしれない、あたかも人生の旅の途中で出会ったかのごとく語られる、一夜の深く静かな語らい。
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恩返し
工藤みちる(小林聡美)
浅野かほ(大島優子)
謎の男(ベンガル)ある男を尾行する、探偵の2人。場違いなロングドレスの工藤に、赤いピンヒールの浅野。そんなちぐはぐな2人に予期せぬ困った状況が。するとそのときを待っていたかのように、役に立ちたいと、いかにも怪しげな謎の男が現われる。警戒した2人だったが、物語は意外な展開へと進むのだった。
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センチメンタルジャーニー
仲 しのぶ(小林聡美)
麻生まり(大島優子)
河野けいすけ(柄本時生)ドラマの撮影の現場、夕暮れを待つ俳優たちの待ち時間。とりとめない話をしているうちに、意外な方向に話は展開していく。話の流れの中で、いちばん若い河野が、ある悩みを打ち明ける。それを聞いたふたりの女優たちの機智に富んだアドバイス。やがて何かを決心する河野。
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白鳥ダンスアカデミー
白鳥みちる(小林聡美)
山本みか(大島優子)
後藤ひろし(光石研)社交ダンスの教室、白鳥ダンスアカデミー。ある日、白鳥先生が教室でいちばん若い生徒の山本に、父親くらい年の離れた後藤と、大会に出てみないかと言い出した。とまどう山本と、遠慮がちな後藤のカップルに、容赦のない白鳥のスパルタレッスンが始まる。心折れそうになった2人に、白鳥のとった行動は、とんでもないアイデアだった。
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ある物件
青白い女(小林聡美)
沢田みよ(大島優子)
湊 けいこ(片桐はいり)住宅街の道を尋常ではない速さで歩く不動産屋の湊、必死に後を追う客の沢田。やがてたどり着いた物件は、掘り出し物といわれる一軒家であった。玄関を入った途端、寒気を感じる沢田。おかまい無しに家の隅々まで案内する湊。やがてそこに青白い顔に白いワンピースの女が現れる。
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運動場
武井市子(小林聡美)
森崎美月(大島優子)
沢村陽菜(佐々木春樺)
沢村裕美(伽奈)放課後の校庭、それぞれに遊ぶ子どもたちとは別に、朝礼台でひとり好きな絵を描く陽菜。それに気づく武井先生と森崎先生。買い物帰りの陽菜の母親が現れ、四人の運動場でのふとした立ち話が続く。いろんな子どもがいて、いろんな先生がいて、いろんな親子がいるから、それぞれに楽しいと気づく、大人達。そんな大人達もいるんだと気づいたかもしれない子ども。
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スナック蟻ヶ崎
キャサリン桜井(小林聡美)
カオル(大島優子)
母親(伊勢志摩)
かおす(渡邉公嵩)
イナゲちゃん(宮藤官九郎)懐かしい趣の店が並ぶ路地の夜。どことなくの風情を感じさせる店、スナック蟻ヶ崎。店主のイナゲと常連客の流しのキャサリン桜井、ジュエリー関係の仕事をしているカオルが、楽しげに他の常連客がイナゲに憑いてる霊がいるなどと言ったという、よくありがちな飲み屋話をしている。そこに突然入ってきた、親子。メニューも見ずに唐突にナポリタンを注文する母親と、イナゲの背後にやたらと反応する子ども、かおす。
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ベンチにて
大野わかば(小林聡美)
小山めいこ(大島優子)
ベンチの女性(もたいまさこ)緑多い静かな丘の上、猫を抱いた女性が眠るようにベンチに座っている。重ね着の女性の傍らには大きなビニールの袋がひとつ。あたかも彼女の周りにだけ流れているかのような、ゆったりとした空気感に惹かれるように、そこで遭遇する、めいことわかば。人にとって、幸せとは何なのか、ふとそんなことを考えさせてくれるために現れたかもしれない人。そんな現実的であり非現実なベンチの物語。
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