Introduction イントロダクション・世界観
クイーンデキム―
そこは死んだ人間が招かれる不思議なBAR。
死者たちは死に関する記憶をなくしたまま、命をかけたゲームに参加させられ、極限状態に追い込まれる。
それが死者を天国か地獄に送るための、”裁定”であるとも知らずに……
その世界は《トーテム》と呼ばれ、虚空に浮かぶ大地から奈落の底へと、いくつもの巨大なタワーが伸びている。
それぞれのタワーは無数の階層に分かれ、クイーンデキム以外にも多くの裁定者が存在。各タワーは経験を積んだ裁定者が管理している。
裁定者に死者を振り分ける整理係や、死者たちの記憶を編集する情報部など、様々な部署が存在する《トーテム》なる世界。
その世界とシステムを、誰が何のために作り出したのか……
裁定者たちは己の死を経験することなく、人間の感情を知ることもない……