RELEASE

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ランダム劇場パンフレット

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特製クリアファイル

※劇場公開時に配布した特典になります。
※特典は数量に限りがございます。なくなり次第終了となりますので、予めご了承ください。
※仕様・内容は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。

INTRO

国内外から絶大に支持される“ストリートスナップの名手”森山大道。
しかし、その内実に触れた者はわずかしかいない。
内省と含羞、沈黙と熱狂、憂愁と知性に縁取られた人生。それは写真同様、解きがたい謎としてファンを魅了する。80歳を過ぎてもなお、世界に投げかける視線は鋭敏なままだ。
映画は魔術的エディットで写真家の実像を織り紡いでいく。カメラと一体化したみずみずしい身ぶりを捉えたショットは唯一無二。
仏、英、独、米など世界中で公開、激賞された本作。
その奇跡的な画面の連続に、観客はひたすら身を委ねるしかない。
また本パッケージには、未公開シーンのほかこれまで幻とされてきたレアな映像も収録予定。
写真ファンならずとも、手元に置いて何度でも観たくなる作品だ。
世界が熱狂する森山大道とは何者か?
いま、その秘密が明かされる。

STORY

2018年秋、世界最大の写真の祭典「パリ・フォト」で伝説の写真集が半世紀ぶりに甦った。写真家のまわりは黒山の人だかり。ていねいな文字で〝森山大道〟とサインする姿を、世界中から集まったファンが、熱いまなざしで見つめている。熱狂の列は途絶えることなく、人々は次々に押し寄せてくる。いったい何が起こっているのか──。

 2018年春、森山のデビュー作『にっぽん劇場写真帖』復刊プロジェクトが始まった。1968年に誕生したこの写真集は、コレクターの間で高額で取引されるのみで、その全容が一般の目に触れることはほとんどない。あの傑作をもういちど出版したい。そう言い出したふたりの男がいる。ひとりは、継続的に森山の写真集を世に送り出してきた編集者・神林豊。もうひとりは、森山作品を含め、多くの写真集を手がける造本家・町口覚。敬愛する森山の処女作を決定版として世に送り出すべく、ふたりの奮闘がはじまる。

 同じころ、東京で小さなカメラを構えるひとりの男がいる。彼は路地を抜け、脇道に分け入り、街の息遣いを次々に複写していく。その様子は都会を彷徨う野良犬を思わせる。
 森山大道、80歳。オリンピックを前に激変していく東京の姿を、コンパクトカメラ1台で大胆に切り取っていく。ハンターのように。
 これまでほとんど知られることのなかった森山のスナップワークを、映画はていねいに拾い上げていく。新宿、池袋、秋葉原、中野、渋谷、神保町、青山……。激変する東京で森山は何を見つめるのか。街と写真家はどう火花を散らし、いかに共鳴し合うのか。魔法のような傑作はどんなふうに生まれるのか。決定的瞬間とは何なのか。謎めいた写真家の素顔を、映画はすこしずつ解き明かしていく。

 編集者と造本家は『にっぽん劇場写真帖』決定版制作に賭けていた。この膨大な写真群は、いつ、どこで、どのように撮られたのか──歴史的資料として後生に残そうと、事実関係に執着するふたり。一点一点、来歴を粘り強く確認し、執拗に問い質し、本人の記憶を解きほぐそうと試みる姿は、取り調べに挑む刑事さながら。その作業は、森山の人生におけるかけがえのない思い出、いまはもう会えなくなってしまった仲間の記憶、痛みや絶望、迷いと不安をあぶりだすとともに、それらを来たるべき希望へとつなげていく。

 写真とは何か。生きるとは何か。これはひとりの写真家の彷徨の記録である。

CAST

森山大道 神林豊 町口覚

STAFF

監督・撮影・編集:岩間玄
音楽:三宅一徳
プロデューサー:杉田浩光 杉本友昭 飯田雅裕 行実良
制作・配給:テレビマンユニオン
配給協力・宣伝:プレイタイム
企画協力:森山大道写真財団ほか
印刷協力:東京印書館、誠晃印刷
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい』フィルムパートナーズ