スペシャル

遊佐 浩二さん・小岩井ことりさん
インタビュー
  • ■京都が舞台となる本作の出演が決まったときの経緯と、そのときのお気持ちを教えてください。
    遊佐:お話をいただけたのは、京都出身でこれまで多くのアニメで京都弁のキャラクターを演じてきたからかと思います。「ショートアニメでおふたりでいろんな役をやってもらいます!」としか聞かされなかったので、実際台本をいただくまでテイストが掴めないでいました(笑)ただ、大変なことは想像がつきましたので、緊張する現場だと思いました。
    小岩井:「京都が舞台のペンギンのアニメの出演がきまったよー!」って教えてもらいました。そのときじつは、ちとせちゃんについて知らなくて、どんな作品だろうと調べてみたのですが、かわいくて素敵な作品だなという印象を受けました。そのときまだ具体的な役名は教えてもらっておらず「どんな役をやるんだろうー?」って思っていましたね。
  • ■おひとりで複数のキャラクターを演じる本作ですが、アフレコをしてみていかがでしたでしょうか?
    遊佐:これまで京都弁のキャラクターを演じさせていただくことはありましたが、日常を描くアニメはあまりなく、声を張らない人物が多いので珍しかったですね。京都弁でも、ふだんの会話とアニメのセリフとでは違います。自分自身ではなく、デフォルメされた部分のあるキャラクターとしての喋りですので、ネイティブな京都弁とアニメ用のセリフのバランスを取りながら収録しました。
    小岩井:10秒ちょっとの間に6役やらせて頂いた場面があったのですが、最大瞬間風速がすごかったですね(笑)。これまで出演してきた作品で6役を行うことはなかったので貴重な経験になりました。また、ふだん話している京都弁では、どうしても聞き取りづらい部分もでてくるため、アニメを観てくれた人がひと言ひと言わかるよう、ある程度言葉を立たせて話すように気をつけましたね。
  • ■演技についてスタッフの方とどのようなお話をされましたでしょうか?
    遊佐:京都は土地柄として観光客の方が多いため、登場する人物が観光客なのか地元の人なのかを事前に監督とお話して確認させていただきました。音響監督から京都弁についてのディレクションはありませんでしたが、演じるキャラクターの年齢設定などを話し合いました。とにかく演じるキャラクターが多いので、スタジオにいる全員が、どれがどれだか混乱していました(笑)。
    小岩井:音響監督さんとはアフレコをしながら、演じなければならないキャラクターのすみ分けについて話しました。また、男性役の遊佐さんとキャラクター同士の年齢感を合わせるためその都度相談していたのですが、お互い演じる役が多く大変ですがやりがいがありました。
  • ■京都出身のお二人からみた本作の印象を教えてください。
    遊佐:本当にほのぼのして、かわいいお話だと思いました。主人公がコウテイペンギンのヒナですし。これが別のペンギンだとまた印象も変わって来ると思うんです。コウテイペンギンの鋭くないフォルムがいいんじゃないでしょうか。あと、ちとせちゃんが食いしん坊なところもかわいいと思います。あまり京都でペンギンのイメージはなかったんですが、京都とペンギンというのもいいですね。
    小岩井:ペンギンのちとせちゃんが京都のさまざまなところに行くっていう話そのものがかわいいですよね。実在の観光名所がでてくるのですが、京都にお住まいの方も含めて改めて行ってみたいなと思える作品だと思います。本当に旅行に行ったような気分になれたり、みなさんが実際に京都へ旅行に行ったときの楽しかったときのことを思い出させてくれるアニメだなと思いました。
  • ■最後に、原作ファンや10月からの放送開始を待っているアニメのファンにひと言メッセージをお願いします。
    遊佐:時間の流れがゆっくりに感じられる世界観です。ゆったりと心を落ち着けて観ていただければありがたいです。その空気感が京都の雰囲気を表していると思います。京都へ行ったことのない方でも疑似体験できる作品ですので、みなさんぜひ観てください。
    小岩井:ストレスなく観れるアニメです。深夜に放送されますので、1日の終わりにゆったり観て疲れを癒やしていただけると思います。みなさんに京都の雰囲気をお伝えできたらいいなと思います。ぜひ観ておくれやす。