第一回 「分田上」がなくなってから一年半、サブ(萩原健一)は秀治(梅宮辰夫)らと共に料亭「川波」で働いている。元・芸者の女将・かや(八千草薫)には高校生の娘・冬子(木之内みどり)がいる。そんなある日、「川波」に板前見習の修(志賀勝)がやってきた。

第二回 サブ(萩原健一)はかすみ(坂口良子)が結婚のために「川波」を辞めるという噂を聞き、大ショックを受ける。秀次(梅宮辰夫)の助言もあり、意を決してかすみを訪ねたサブは、ハンサムな青年と一緒にラブサインを交わしている彼女を偶然見かけてしまうのだった。

第三回 サブ(萩原健一)は海(桃井かおり)に頼まれ海の父・岡野(大滝秀治)に会いにいった。デザイナーの恋人・花恵(岸田今日子)の出現で若返った岡野の姿にかつての封建君主のおもかげはなく、その変身ぶりにサブはショックを受ける。

第四回 ふとしたことから海(桃井かおり)と同居するはめになったサブ(萩原健一)は、そのことをひた隠しにしていたが、ついに利夫(川谷拓三)にバレてしまった。利夫はサブと海を喫茶店に呼び出し、血走った目付きで海に結婚を申し込むのだった。

第五回 サブ(萩原健一)は海(桃井かおり)をからかった男達と乱闘になりそのうち一人を骨折で入院させてしまい、警察でサブは、あれは過剰防衛だったとさんざんしぼられる。数日後、サブは入院した男の友人に呼びだされ、治療費50万円を要求される。

第六回 誕生日にかすみ(坂口良子)に呼びだされたサブ(萩原健一)は銀のライターをプレゼントされる。そしてかすみは、昨晩海(桃井かおり)が訪ねてきて「サブがまだかすみを忘れられないので、もう一度考え直してほしい。」と言ったと話す。

第七回 かすみ(坂口良子)の父で渡辺組の頭・甚吉(加藤嘉)が急死した。サブ(萩原健一)は手伝いにかけつけるが何もやることがない。いっぽう半妻(室田日出男)は頭の急死に涙を流すどころか、はしゃいでいる自分に気づき、猛烈な自己嫌悪におそわれていた。

第八回 サブ(萩原健一)の働く料亭「川波」では仲居のおさき(緋田多景子)派とふさこ(今井和子)派が激しく対立していた。サブは女将のかや(八千草薫)から海(桃井かおり)に店を手伝ってもらえないか、と頼まれる。仲居達の内ゲバを人数を増やすことで解決しようとしているのだ。

第九回 サブ(萩原健一)の兄・オサム(寺田農)が突然上京し、サブに母・益代(田中絹代)を引き取って欲しいと頼む。サブは母をたらい回しにしている兄たちに怒りを感じてオサムを殴る。だが後で、入院している母の面倒を兄嫁たちがみていることを知ったサブはショックを受ける。

第十回 「川波」にヤクザ風の客がやって来た。客は、秀次(梅宮辰夫)のかつての知り合いで川島(大木実)という。何日か前に、ヤクザに絡まれたサブ(萩原健一)を助けるため、秀次は川島の名前を出してその場を収めていたのだった。

第十一回 政吉(小松政夫)の提案で、サブ(萩原健一)や利夫(川谷拓三)たちは気の合った者同志でクリスマスパーティーを開くことにし、冬子(木之内みどり)や海(桃井かおり)に声をかける。一方、修(志賀勝)や女将のかや(八千草薫)はまた別のパーティーを企画し、当日を迎えるのだが…。

第十二回 かや(八千草薫)の紹介で海(桃井かおり)が見合いをすることになった。海は初めての「お見合い」に大喜び。しかし見合いの相手は、かやが夢中の松岡の弟子で、どうやらこの話は、かやが松岡に会うための口実らしい。

第十三回 「川波」のお手伝いのおばさんが脳溢血で倒れた。サブ(萩原健一)がテレビ局に勤める息子に連絡をとると、番組の都合で夜まで来られないと言う。強引に連れて来ようと局に出向いたサブは、意外にも半妻の母・とめ(岡嶋艶子)がテレビ局で掃除婦として働いているのを目撃する。

第十四回 倒産寸前という噂がある渡辺土木の専務から、娘の婚約祝いをしたいと席の予約が入った。店の従業員は反対するが、女将のかや(八千草薫)は、世話になったお客様に不人情は出来ないと、予約を引き受けるが…。

第十五回 サブ(萩原健一)はテレビ局に勤める友人・加藤から利夫(川谷拓三)ら木遣りの出来る職人たちに四月から始まる新番組のドラマに出演してもらえないか、と頼まれる。話を聞いた利夫は中学時代に演劇部だったことから大はりきり。ところが翌日、半妻(室田日出男)が激怒してやって来た。

第十六回 高校時代につきあっていた鈴木春子ことタヌコ(風吹ジュン)から十年振りにデートを申し込まれたサブは、二つ返事でOKする。そしてサブは、同じ日に強制的に約束させられていた冬子(木之内みどり)とのデートを仮病を使ってすっぽかすのだが…。

第十七回 政吉(小松政夫)について河岸に行ったサブ(萩原健一)は、政吉から仕入れの割戻しだという金を渡され、後ろめたい気分を味わう。また、料亭「分田上」時代にサブの下で働いていた正(小原秀明)が、今ではサブより高い給料を取っていると聞きショックを受ける。

第十八回 政吉(小松政夫)から今より三倍近い給料が取れるという店に誘われているサブ(萩原健一)は、日曜にその店に手伝いに行くことになった。どうやらこれは一種の試験だと政吉は言う。その夜、高校時代の同窓会に欠席したタヌコ(風吹ジュン)のアパートを訪れたサブは、彼女がベッドで苦しんでいるのをみつける。

第十九回 サブ(萩原健一)の引き抜きの件を知った、かつての雇い主である「分田上」の女将・ぎん(北林谷栄)に呼び出されたサブは、世話になった秀次(梅宮辰夫)に一言もいわないのは、裏切り行為だと叱咤される。翌日、意を決したサブは秀次に事情を説明するが…。

第二十回 半妻(室田日出男)たちが出演することになったテレビドラマの宣伝撮影で不動を訪れたスター・大原麗子(本人)が「川波」に立ち寄った。大原麗子と並んでスチール写真に収まった半妻はコチコチに緊張し、彼女の帰った後、その反動で酒を飲んで大暴れするのだった。

第二十一回 海(桃井かおり)がガス自殺をはかった。原因は惚れている力(渡瀬恒彦)に同棲中の女がいたことらしい。病院に付き添っていたサブ(萩原健一)は、医師から海が妊娠していて、母体が助かったとしてもお腹の子は無理と告げられる。

第二十二回 海(桃井かおり)は順調に回復するが、病院内では素行不良の問題児で、サブ(萩原健一)は何度も仕事中に医者に呼び出されたりと、散々な目に遭う。一方、婚約者のいるアメリカに行くことになったかすみ(坂口良子)は、サブと半妻(室田日出男)を招待してお別れパーティーを開くが…。

第二十三回 母・益代(田中絹代)が突然の死をとげ、葬式は故郷の蔵王で行われた。益代の遺言には、葬儀はごく質素なものにし、どうしても必要なら料理はサブ(萩原健一)にやらせなさいと書かれていた。そして、母の通夜の席でサブは初めて花板の仕事をするのだった。

最終回 サブ(萩原健一)は秀次(梅宮辰夫)のすすめに従って、仙台の新しい料亭に移ることになった。「川波」にはサブの後釜として板前見習の大山夕介(岩城晃一)が早くもやって来た。サブは複雑な思いの中、様々の思い出の詰まった深川を後にするのだった。