SYMPOSIUM
新入社員座談会

社会への第一歩を踏み出すための就職活動
先輩たちはいつ頃から、どんな思いを持って就活を行ってきたのでしょうか?
そこで、2017年入社の4名、堂園あゆみ、小松岳人、岸本玲、畑山真吾に集まってもらい 就職活動から入社後の現在までについて振り返り、語り合ってもらいました。

就職活動について

いつ頃からどんな業界を受けていた?

畑山:
僕がESを出し始めたのは4月~5月くらいかな。受けたのはエンタメ業界と、あとは飲料関係の企業。理由は炭酸飲料が大好きだから(笑)。好きなことを仕事にするっていう意味では炭酸飲料も音楽も一緒だったっていう感じ。
岸本:
いつも炭酸飲んでるもんね(笑)。私は就活を始めたのが結構遅くて、5月の終わりだったんだけど、その段階で締め切ってる企業も多かったから、あんまり選り好みしないように色々受けてた。ただ、スーツを着なくちゃいけない仕事と朝が早い仕事が嫌で。
畑山:
普通じゃん、それ(笑)。
岸本:
そうなんだけど(笑)。あとはモノ作りに携わりたいっていう気持ちがあったので、レコード会社とか代理店、番組制作会社なんかも受けてた。
小松:
俺は音楽になんとか関わりたくて、年明けくらいから音楽業界だけ調べて片っ端からESを出してた。
岸本:
4人の中で音楽業界に絞ってたのは小松だけだよね。
小松:
じつは1、2つくらいメーカーも受けたんだけど、受けに行っても思いが伝わらないからすぐ落ちちゃって。
岸本:
気持ちがないのがバレるよね?
小松:
本当そう。だからレコード会社だけじゃなくて、音楽番組を制作している会社とか、チケット会社とか、何かしら音楽に携わる会社に絞って受けるようにしてた。
畑山:
すごいなあ。音楽業界ってそもそも採用人数が少ないし、全部のレコード会社の同期って100人いるかいないかくらいじゃない?強気の就活だよね。もしレコード会社に受からなかったら就職浪人したっていうこと?
小松:
う~ん、そこまで後のことは考えてなかったかも(笑)。
堂園:
私は年明けくらいから準備し始めたんだけど、最初は出版業界が第一志望で文房具のメーカーなども受けて。それから芸能事務所とか商業施設とかチケット会社とか、広い意味でのエンタメ業界を受けてた。

就職活動で大変だったことは?

堂園:
私が受けていた出版業界とかエンタメ業界は、とにかくESのボリュームが多くて。
岸本:
ああ~、めっちゃわかる!
堂園:
白紙の中で、「自分はどういう人間か表現しなさい」とか「自分の人生をグラフで表しなさい」とか、自由度が高いものが多くて。毎回、締め切り前日のギリギリの時間に郵便局に行って、速達で郵送するっていう日常だったなあ。
畑山:
この業界ってほとんど東京にしか採用がないんだよね。自分は京都の大学だったから、大学の試験と選考が重なったらどっちを優先しようとか考えてた。交通費の面でも大変だったね。
岸本:
交通費はほとんどが自己負担だもんね。それは大変だよね。
小松:
俺は、まわりにエンタメ系を受ける人がほぼいなくて、相談する相手がいなかったこと。でも、「ネットで探したESを真似しているようじゃ、エンタメ業界は受からん!」っていうギラギラ感があったから、ネットは途中からほぼ見ないで、銀行を目指している友達にESを見てもらったりしてた。
岸本:
ハハハハハ!ギラギラしているなあ。私もOB、OGのリストを見ても同じような業界に行っている人がいなくて、質問する相手もいないし、参考になる資料もネットに転がってるだけで。それも信用して良いものか?っていう感じで難しかった。自分との戦いだよね、本当に。
畑山:
そうだよなあ。僕なんて法学部だったから、まわりに公務員か銀行を目指してる人しかいなかったもん。
岸本:
そうだよね。そういう意味だと、あゆみちゃんはまわりに同じ業界を目指している友達もいたんじゃない?
堂園:
エンタメとか出版志望の子は多かったんだけど、それで上手くいかなくてもう1年頑張る人とかまわりにいて。だから、駄目だったときのことも考えないといけないなっていうのは見えてたかな。

自分なりに工夫したことは?

小松:
やっぱり、友達にESを見てもらったのは役立ったと思う。エンタメ業界を目指していない人にも、面白いと思ってもらえたら、より良いものになってるっていう判断もできるから。そういう友達を相手に面接の練習をしてみたり。
堂園:
私が工夫したのは、面接の練習を自分の中でやるときに、「それってなんでなの?」ってどこまで訊かれても大丈夫な対策をしておくっていうことかな。突っ込まれても、もう1段階2段階答えられるくらい準備して。それと、初対面の方と面接をするわけだから、自分がパッと見でどう思われるかも途中から意識するようにしてた。「きっとこういう人間だって思われるから、こういうことを言ったら意外と驚かれるかな」とか。それを意識しだしたらやりやすくなった気がする。
畑山:
なるほどね。僕はエンタメ業界って倍率もすごく高いから、その中で絶対埋もれたらいけないなと思って、グループ面接で自分が目立った上でどう的を射た回答ができるかっていうことは考えてた。面接官の方が朝から晩まで大勢のアピールを聞くことになるから、人と違った発言や言葉選びとかを意識しながら、伝えたいところはすごく工夫したな。「伝え方が9割」っていう本を読んだりもしたし。あとは、大学に入ってから始めたアカペラを面接のときにやってみたり、著作権に関する国家資格を取ったり。とにかく音楽好きを最大限アピールできるようにかなり工夫はしてたよ。
岸本:
私は、何をするにしても心掛けてたのが、できる限り盛らないで素直にするっていうこと。というのも、最初の頃に一生懸命面接でニコニコして愛想良くしてたら落ちまくったんだよね。好きでもないものを好きですって言ったりしても落ちたから、嘘をついてもバレるし意味ないなって思うようになった。そのことに気付いてからは 、どんな質問にも素直に答えるようにしてた。バップの面接でも、所属アーティストのことを好きですって言ったら「ライヴ行ったことある?」って訊かれて「ないです」って素直に言ったら、その面接官がアーティスト担当の方で(笑)。
畑山:
ハハハハハ!
岸本:
だから「落ちたなあ」って思ったけど通った。やっぱり正直に言うことが大事だなって。でもあゆみちゃんは、「ライヴ行ったことある?」とか訊かれるところまで想定して準備してたっていうことだよね?
堂園:
そうそう。「ライヴに行ったことはないんですけど、こういう理由でCDで聴く方が好きです」とか答えるようにしてたかもしれない。

入社後の仕事について

入社前と入社後でギャップはあった?

岸本:
入社してからギャップってあった?
小松:
いや、雰囲気については思った通り。面接のときに受けた空気と普段の先輩たちと喋ってる空気感はあんまり変わらなかった。
岸本:
そうだよね。なんなら入社後の方がより強く感じるよね、アットホーム感は。
畑山:
それは僕も感じる。企業説明会に行ったときに、2つ上の先輩たちが質問に親身になって答えてくれたっていう印象が一番強かったんだよね。その印象は入社後も変わらないかな。
岸本:
面接のとき、部屋に入る前は「緊張してる?」って聞いてアドバイスしてくれて、終わった後には「大丈夫だった?」ってフォローがあったじゃない?そういう声掛けって、もしかして印象付けのための優しさなのかな?って思っていたんだけど、実際入社して配属されても手厚くしてくれる良い人ばっかりだったから、さらに印象が良くなった。
堂園:
私は、最終面接でフォローしてくれた方が今の直属の上司になって。最終面接のときは緊張しすぎてたみたいで、いまだに「あのとき、もぬけの殻みたいなってたよね」って言われる(笑)。だから、心配してフォローしてくれたのは本当だったんだなって。

現在の仕事内容は?

小松:
今の仕事は、1つ1つの映像作品に対しての配信の窓口となって素材を準備したり、どうコントロールしていくかなど、配信のプラットフォームと、コンテンツホルダーとしてのバップの中間に立って繋ぐのが役割。例えばアニメ作品をどこの配信サイトで配信するのかを各社にアプローチして交渉して、配信サイトが決まったらそこに対して制作現場から素材を手配して送ったりとか。
畑山:
僕は日本テレビで放送されたドラマをパッケージ用にまとめて、特典映像、メイキング、ブックレットの内容を企画したり、ジャケットデザインやパッケージのコンセプトを決めたり、テレビで放送されたドラマをさらに魅力的なものにして届けるっていうのが主な仕事。先輩方は例えば映画を制作するときにバップが幹事になって製作委員会を作って、キャスティングの段階から関わることもある。それだけ作品に深く携わる、クリエイティヴ性も高い仕事は、業界の人脈がないとなかなかできない。見ていてすごいなって思う。
岸本:
私は営業で、HMVさんの本部担当をさせて頂いているんだけど、商品発売日の解禁情報を共有してその上でどの店舗に何枚置いてもらうかっていう数字のやり取りをする。その他にも、インストアイベントのスケジュールや実施場所を決めたり、どんなオリジナル特典を付けたいか本部の方と相談したり。お店とバップとの間で商品を仲介してやり取りするっていうのが主な仕事かな。
堂園:
私は映像宣伝部のWEB担当で、今は日テレの連ドラとバップが出資してHuluで配信しているドラマを担当してる。基本情報をバップのサイトに載せたり、大型作品のPRサイトを作成する際はWEBサイト制作会社さんとの繋ぎ役とかディレクションもしたり。最近はSNSの広告がすごく多いから、そういう仕事もあるかな。あとは所属アーティストのページを担当したりもする。
小松:
なるほど、お互いの仕事の細かいことってなかなか話す機会がないけど、みんなの話を聞いていて思ったのが、(DVDやCD等の)パッケージは宣伝も営業も部署が分かれてるけど、僕の部署がやってる配信って、宣伝も営業も1つの部署内で担っていて、自分の仕事に営業的な側面もあれば宣伝的な側面もあるんだよね。
岸本:
ああ~、なるほど。確かにそうだよね。

仕事のやりがいってどんなこと?

小松:
パッケージに比べて、配信は1つのコンテンツが1回視聴されてもすごく小さいお金にしかならないので、パッケージと同じくらいの売り上げを出すのって大変だなって思う。でもパッケージにはできないこともあると思うし、そこで今後どうやって売り上げを立てていくのかっていう戦略を考えていくのは、やりがいだと思ってる。
畑山:
僕は映画の試写会に連れて行ってもらう機会もあって。例えば2017年12月に公開された「DESTINY 鎌倉ものがたり」みたいな大きな映画に先輩の名前がクレジットされているのを見たら、やっぱり良いなって思うんだよね。僕もそれくらい大きな作品に携わって、興行収入とかパッケージの売り上げとか色んなところに貢献できるようになりたい。
岸本:
クレジットは憧れるよね!私は発売前から色々考えて携わって準備してきた作品が徐々に街に出始めて、お店で見かけたりすると「ああ、これは自分がやってたんだよなあ」って思う。やりがいっていうか、しみじみと「ちゃんとお店に並んでる!」って思ったりっていうのはあるかなあ。お店がツイッターで「入荷しました!」ってつぶやいてくれてたりすると、「ありがたいなあ」って思う。
堂園:
宣伝部って、その作品を見るかどうかわからない人たちが一番最初に作品を見るきっかけを作っている部署だと思うから、そこに関われているのはやりがいかな。今は作品が気になったときにみんながやることってまずWEBで検索することだと思うから、作品の第一印象を決めてるんだなって。SNSの反応とかリアクションがわかることもやりがいに繋がってる。

今後やってみたいことは?

畑山:
映像制作にいるからには自分で企画を立てて、パッケージとかイベントとか色んなところで収益を上げ、ビジネスとして遂行していくっていうことを3年目までにはやりたい。ゆくゆくは、何十億っていう収益を上げられるような規模感の映像作品に携わってみたいっていう気持ちもある。
堂園:
映像宣伝部の中では私が一番若手なんだけど、それを活かして新しいSNSやWEBのサービスを取り入れて、これまでやってこなかったような宣伝や面白い施策をやっていきたい。将来的には、自分がそうだったように、「自分も作る側にいきたいな」って下の世代に思ってもらえるような作品に何かしらの形で携わりたいなって思ってる。
岸本:
かっこいいなあ。
小松:
重みがあるよね。俺はやってみたいことっていうかスローガンみたいなことなんだけど、配信がこれから大きな事業になっていくことを踏まえると、パッケージと配信、地上波と配信が1つのコンテンツに対しての売り方として五分五分で並んでいけば良いなって思ってるんだよね。
畑山:
そういう可能性はすごくあるよね。
小松:
新入社員としてそこにどうアプローチするかっていうのは別の問題なんだけど、そこになるべく近づけるようにっていうのをスローガンとしてやっていけたら、配信をやっている者としては楽しいんじゃないかなって。
岸本:
なるほどね。営業としては、新しいパッケージの売り方、新しい形を営業目線で言えるようになれたらなって。将来的にやってみたいこととしては、私はもともと音楽制作志望で営業に配属になったんだけど、現場で色々な方と関わる上で、魅力を感じたのが販促で。作品が発売になってアーティスト本人とお店を回るのも良いなって思うし、制作とも営業とも密に関われて色んなところを見ることができると思うので、販促をやってみたいなっていう興味はある。

就職活動中の学生へメッセージ

堂園:
「好きなことを仕事にする」って、実際にやろうとするとすごくハードルがあると思う。私もレコード会社を受けるって決めたときに、周りから「受かるのなんてほんの一握りの人だけだよ」って反対されたんだけど、本当に好きなことを仕事にしたいって思うなら、そんな言葉に惑わされないで欲しいな。それと、就活は相性でしかないので、そこの会社に落ちたからって自分が何かのレベルより低いっていうことじゃなくて、自分がそこの会社と合わなかっただけでしかないと思う。だから、肩の力を入れ過ぎないようにすることも必要。
小松:
わかるわかる。本当に、肩の力を入れ過ぎないことだよね。俺も20社くらい落ちてすごくショックだったけど、新卒でガッツリ就活することって人生で1回きりだと思うから、そんなに考えすぎないで気楽にやることも大事だと思う。ただ、自分が実際そうだったんだけど、3年生4年生になって「就活しなきゃ!」って、流れで就活をやり出すことが多かったりすると思うんだよね。でも入社してから「これって人生のすごく重大な選択の1つだよな」っていうことにも気が付いたんで、そのあたりの選択はしっかり考えて就活しましょう!
畑山:
エンタメを仕事にする上で、作品を見たり聴いたりすることっていうことが企業研究になるところもあるので、色んな音楽や映像を見て価値観を広げたり、途中でしんどくなったら友達と飲みに行ったりしても良いし、それくらい楽しんで就活しても良いのかなって。それと、バップは僕らの1つ上の代で採用をしてないので、もし僕が1年早く生まれてたらこの会社に入ってないし、就活ってそういう運の要素もあると思う。それに、内定をたくさんもらった人が優秀かって言ったら必ずしもそうじゃないと思うし、走るのが得意とか勉強が得意なのと同じように就活が得意な人もいると思うから、別に落ちたからって気にせずに、そのあたりは気楽にやって欲しいなって思う。
岸本:
面接の話をしたときに「結局嘘を言ってもバレる」って言ったけど、逆に言うと正直に言っていることは絶対伝わると思うんだよね。バップを受ける人って音楽が好き、映像が好き、エンタメが好きっていう人たちだと思うので、それを正直に素直に話せば絶対伝わるし、そういう子を落とすような会社じゃないと思う。だから自分に正直な就職活動をしてほしいな。あと、「異性からモテる子は就活で勝つ」らしいよ(笑)。
堂園:
へえ~!
小松:
ああ~なんかそれ聞いたことあるな。
畑山:
マジか。自分を客観視できてるからっていうこと?
岸本:
そう、自分のアピールが上手いからなんだって。確かにまわりを見たらあながち間違ってないなって(笑)。「モテる子は就活で勝つ」!
  一同:
ハハハハハ!