DVD&ブルーレイ発売記念!潜水艦 徹底解説!!
  • #1 熾烈を極めた戦い
  • #2 爆雷攻撃
  • #3 水圧
  • #4 ソナー(聴音機)
#1「我がイー77(イ号第77)潜水艦は、最後の反撃に出ます」
#1「我がイー77(イ号第77)潜水艦は、最後の反撃に出ます」1941(昭和16)年、ハワイ・オアフ島真珠湾への攻撃で開戦した第二次世界大戦。
開戦から約半年間、勝利が続いた日本海軍だったが、1942(昭和17)年6月のミッドウェー海戦で一挙に4隻の空母を失い形勢は大きく逆転、負の消耗戦へと突入した。
1945(昭和20)年6月23日には沖縄が陥落し、この沖縄を拠点にアメリカ軍の日本本土上陸が目前となった。当時はほとんどの水上戦艦を失っていた日本海軍は、アメリカ軍の沖縄への物資輸送を阻止することを絶対防衛目標と捕らえ、潜水艦部隊による輸送船団への反復攻撃を開始する。一方、アメリカ海軍も強力な警戒行動を実施するようになり、「ハンター・キラー・グループ」という名の潜水艦掃討を目的とした艦隊を組織し、哨戒行動を展開。太平洋上では終戦まで、アメリカ海軍艦隊と日本潜水艦の熾烈を極めた戦いが日々繰り広げられていった。
#2「爆雷防御、衝撃に備え!」
#2「爆雷防御、衝撃に備え!」目もくらむような鋭い炸裂音と、鋼鉄の鞭で力一杯殴られたような衝撃。
潜水艦がもっとも恐れるのが敵艦からの「爆雷攻撃」だ。直接に被弾すれば潜水艦は一気に破壊され、近辺で爆発した場合でもその衝撃波は、艦内の動力・電力をはじめあらゆる機関で致命的なダメージを与えることになる。艦近辺での爆雷爆発によって、艦内のペンキやサビが剥がれ落ち、電灯は吹き消され真っ暗闇の中で各部故障の伝令が響き渡ったという。艦内で立つことも覚束なくなる爆雷爆発の振動は、潜乗員全員の神経をも徹底的に痛みつける威力を持っていた。
#3「艦長、安全潜行深度を超えています!」
#3「艦長、安全潜行深度を超えています!」魚雷、爆雷などとは異なるもうひとつの潜水艦の敵、それは「水圧」だ。降り注ぐ爆雷の攻撃により電力モーターやメインタンクに損害を与えられた場合、艦は一気に沈降する。イー77潜水艦の場合、安全潜行深度は100メートル。この時点で艦には400トンを超える水圧がかかる計算になる。安全深度を超えて進行が続けば想像を超える水圧がかかり、「ミシミシ」と鉄でできた艦全体をも締め付け館内の気圧を上昇させ配水管や電球、計器などを容赦なく破壊させることになる。その恐怖は真綿で首を締め付ける如く乗員を苦しめる。潜水艦にとって潜行可能深度は、各軍で最高の機密とされた。
#4「魚雷2本来ます、方位左90度、距離1200!」
#4「魚雷2本来ます、方位左90度、距離1200!」海上と海中での戦い。まったく見えない相手を探し出すために使用されるのが、「ソナー(聴音機)」と呼ばれる音波探知機だ。近代海戦において、潜水艦の登場により音だけを頼りに敵を見つけ出す技術は格段の進歩を遂げることとなった。ソナーは「アクティブソナー」と「パッシブソナー」の2つのタイプに分けられ、アクティブソナーの原理はやまびこと同じで、自分が音を出して狙う対象物に音が反射、その音が再び聞こえるまでの時間を距離に置き換えて目標までの距離を測る。駆逐艦パーシバルのスチュワート艦長は、アクティブソナーで音(ピンガー)を執拗に打ち続けイー77潜の潜行位置を追い求める。一方、パッシブソナーは相手が発する音を直接受信することで相手の形状、発射された魚雷との距離などを測る聴音装置である。潜水艦の場合はアクティブソナーを使用すると自ら位置を相手に教えてしまうことにもなるので、パッシブソナーを重用する場合がほとんどであった。