第1話 誘惑(さそ)わないでよっ!!
 
●演出:秋田谷典昭 ●絵コンテ:元永慶太郎 ●脚本:上江洲 誠 ●作画監督:堀井久美
賽洞宗本山へ出向いた浄徳の代わりに檀家周りをしていた逸剛と千歳は、上野一希(かずさの かずき)と名乗る美少女の尼僧見習いと出会う。一希は賽洞宗の末寺「考招寺」で修行をしているという。高度な法術を使う一希に息を飲む千歳。しかし一方、一希にだらしなく鼻の下を伸ばしている逸剛が、煩悩による力の発動に対して、無自覚であることに不安を覚えてしまう。翌早朝、檀家の旅館から突然、御護摩のために大黒様を引き取ってほしいと依頼があり、しかたなくひとりで出向いた逸剛の前に一希があらわれる。逸剛とふたりきりになった一希は偶然を装い逸剛を誘惑し始める。
 
第2話 扇がないでよっ!!
 
●演出:吉田俊司 ●絵コンテ:こでらかつゆき ●脚本:上江洲 誠、高田直樹 ●作画監督:山本佐和子
桜の咲く季節が到来し、逸剛たちの通う東統泉高校でも新入生たちを迎える入学式が行われていた。その中には真新しい制服に身を包んだ陽と、逸剛の持つ「賽禅上人の力」を煩悩で悪覚醒させようとしている一希の姿があった。式も順調に進んでいたかと思われたとき、突然幽霊が乱入し、巨乳の女生徒たちにイタズラを始めて式を無茶苦茶にしてしまう。初代生徒会長の霊こと「初代さん」である。傍若無人な振る舞いに堪忍袋の緒が切れた浄徳によって、初代生徒会長は封印されてしまうのだが、一希は密かに初代生徒会長にある取引を持ちかける。
 
第3話 復活(もど)らないでよっ!!
 
●絵コンテ・演出:則座 誠 ●脚本:木村 暢 ●作画監督:森本浩文
深夜の学校で一希に成仏させられる幽霊。逸剛の親友こと幽霊の柳である。以前、雛美にふられたことのある柳だが、再び逸剛に「恋の橋渡し」を願いでる。成仏させられたときの快感が忘れられず、今度は一希との仲を取り持って欲しいと言うのだ。プレゼントを携えて一希に告白するも再び瞬殺で撃沈されてしまった柳は、体育祭実行委員会をも巻き込み、一希との恋敵である逸剛に、体育祭での対決を申し出る。一方、逸剛の中に眠る賽禅上人の力を解放しようとする一希も、逸剛の悪覚醒の邪魔になる千歳に対して、逸剛を賭けた体育祭での勝負を仕掛けてくる。
 
第4話 ハニワないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:又野弘道 ●脚本:根元歳三 ●作画監督:井上善勝
東統泉高校に入学した陽は、「ハニワ研究部」という廃部寸前の文科系クラブに入部する。無理矢理一緒に入部させられた逸剛、それに付き合う千歳、一希に、陽の保護者である姉のさくらを加え、山中の古墳発掘へと遠足に出かける。古墳発掘に乗じて逸剛に色仕掛けをする一希だが、常に男子生徒たちの邪魔が入りなかなか上手く行かない。怒りに我を忘れた一希の一撃で、古墳の中の祠が破壊されてしまい、そこに封印されていた古代の邪霊の影響で、男子生徒たちが暴徒と化して暴れはじめる。多数の暴徒に手を焼く逸剛たち。陽が暴徒たちに追い詰められその手にかかるかと思われたそのとき…。
 
第5話 堕ちないでよっ!!
 
●演出:則座 誠 ●絵コンテ:こでらかつゆき ●脚本:上江洲 誠 ●作画監督:青山まさのり
古墳の発掘現場で、不安定なまま「地獄道菩薩」の力を発動した陽。このままでは破滅の方向へ力を発揮しかねない。浄徳は陽に正しく六道の受明灌頂を修めさせるために、陽と同じく不安定な力を持つ逸剛のふたりを、賽洞宗門下 賽澄寺の住職 京(みやこ)の元へと向かわせる。陽と逸剛ふたりきりの修行と聞いて心中穏やかでないさくらと千歳は、結子を伴い賽澄寺までふたりを尾行するが、京に見つかってしまう。「陽は大丈夫」という京の言葉に、彼女たちは、今は陽の集中を乱さないためにも会うべきではないと黙って引き返す。その晩、「地獄菩薩本願経」の行を行なうとふたりに告げた京は、逸剛の前で法衣の帯を解き、逸剛の陰の力を解き放とうとする。
 
第6話 迷わないでよっ!!
 
●演出:石倉賢一 ●絵コンテ:こでらかつゆき ●脚本:上江洲 誠 ●作画監督:平山 円
逸剛と陽は賽澄寺の京の元で修行を続けていた。「人使いが荒い」と言いつつ京の色気にメロメロの逸剛は、鼻の下を延ばしつつ京の言いなりになっていた。瞬く間に一週間が過ぎ、京から最後の行として、ふたりは、賽澄寺の御本尊が納められている壇陀窟と呼ばれる祠での読経を命じられる。軽い気持ちで壇陀窟の内部へと足を踏み入れた逸剛だが、そこは罪人や戦で野ざらしになった無縁仏が多く奉られており、強い陰の霊力が澱む、言わば地獄に近い場所で、陰の力を克服せずしては生還できない難所であった。ふたりは次々と襲いかかる悪霊たちによって追い詰められていく。悪霊に襲われた陽が見たものは…。
 
第7話 サカらないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:吉田俊司 ●脚本:木村 暢 ●作画監督:森本浩文
ある日、逸剛と雛美、結子の3人は食材の買い出しに出かけるが、その帰り道で雛美がサカりのついた犬たちに追いかけられてしまう。「畜生道菩薩」の霊力が不安定な雛美は、毎年春先になると雄の動物たちを発情させる波動を出してしまうのだ。雛美の霊力が発動している間、寺に犬たちを近付けないように見張りに立つ逸剛たちだが、次々と集まってくる雄犬たちにみんなボロボロ。その様子に雛美も引け目と苛立ちがつのり、「無理をするな」と言う逸剛の言葉に対して、「逸剛くんもイクのを我慢できないくせに!」と爆発してしまう。一方、一希は賽円寺の混乱を利用して逸剛を覚醒させようと画策し、夜の見回りに参加し逸剛を誘惑しはじめる…。
 
第8話 玉子(タマ)らないでよっ!!
 
●演出:元永慶太郎 ●絵コンテ:こでらかつゆき ●脚本:根元歳三 ●作画監督:山本佐和子
結子と番長連合による決闘に巻き込まれて負傷した逸剛の見舞いに現れた結子は、逸剛と同室の少年 進と出会う。進は早急に手術を受けなければいけないのだが、母親が見舞いに来ないから「手術を受けない」と駄々をこねているのだ。父親のいない境遇や必死で働く母親を自分の境遇と重ねた結子は、進に「アタシが美味しい料理を作って来たら、手術を受けろ」と言ってしまう。手術予定は明後日の10時。タイムリミットの迫る中、料理の才能が全くない結子の血と汗の猛特訓が始まった…。
 
第9話 泣かないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:又野弘道 ●脚本:根元歳三 ●作画監督:小山和洋
逸剛たちは、寺の前に置き去りにされていた赤ちゃんを見つける。泣き止まない赤ちゃんに手を焼く逸剛たちだが、なぜか春佳があやすと赤ちゃんはおとなしくなる。「子供は嫌い」と言っていた春佳だが、いつの間にか赤ちゃんに母親のように接するようになる。日頃のグータラな印象から一変した春佳の姿に、逸剛たちは首を傾げていた。その頃、賽澄寺を訪れた浄徳に、京は「天道菩薩」の巨大な霊力を持って生まれた妹 春佳に対する思いを語っていた。両親に代わって春佳を厳しく育てたことが原因で、春佳が京を避けるようになったのではないかと悔やんでいたのだ。一方、夜泣きの止らない赤ちゃんに困り果てた逸剛たちは…。
 
第10話 いじらないでよっ!!
 
●演出:吉田俊司 ●絵コンテ:森下昇吾 ●脚本:木村 暢 ●作画監督:土橋昭人
逸剛を陰の力で覚醒させようと企む一希は、自分たちの作戦がなかなか実を結ばないことにイラ立ちを憶えていた。彼女の計画が失敗する原因は、千歳たち賽円寺の尼僧見習いが邪魔しているからであると考えた一希は、右京・左近に命じて千歳を逸剛から引き離す作戦を実行する。ひとりきりになった逸剛を、廃屋となったホテルに取り憑いた悪霊の除霊のためと嘘をついて呼び出した一希は、逸剛を無理矢理覚醒させようとする。しかし本物の悪霊が現れて逸剛と一希に襲いかかる…。
 
第11話 あまえないでよっ!!
 
●演出:石倉賢一 ●絵コンテ:こでらかつゆき ●脚本:上江洲 誠 ●作画監督:森本浩文
突如、東京タワーに現れたユーレイ博士と名乗る怪人物は、膨大な数の西洋幽霊を解き放ち、日本の学会に対する復讐を宣言する。事態を収拾するために現場へ向かう賽円寺の修行僧たち。不安定な逸剛の賽禅上人の力を使わずに戦おうと悪戦苦闘する千歳たちだが、結局一希の策略によって逸剛の力はこれまでにない程の大きさで発動してしまう。急激に巨大な力を解放してしまった逸剛は、遂に昏倒してしまうのだった。
 
第12話/最終話 終わらないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:元永慶太郎 ●脚本:上江洲 誠 ●作画監督:堀井久美、平山 円
逸剛と山間の旅館へとやって来た一希は、幼い頃に強い霊力のために賽洞宗の僧たちによって幽閉されていた過去を語り、自分と似た境遇に育った逸剛に対して、嫉妬と同時に恋慕の情を募らせていたことを告白する。言葉を無くす逸剛に迫る一希、そしてついに逸剛の持つ賽禅上人の陰の霊力が解放されてしまう。逸剛の放つ陰の霊力によって暴徒と化した人々によって破壊される街。賽円寺の千歳たちの目にも、逸剛によって解き放たれた陰の霊力が放つ光が映っていた。賽禅上人の力の暴走を止めるため、その中心地に向かう賽円寺の尼僧たち。彼女たちは逸剛を止めることができるのか? そして平穏な日常を取り戻すことができるのか!?