第1話 覚醒(い)かせないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:元永慶太郎 ●脚本:上江洲誠 ●作画監督:堀井久美
高校1年生の里中逸剛は、夏休みを迎えたある日、突然の転校と祖母・浄徳が住職をしている、賽洞宗賽円寺へと見習い修行を、僧職にある父から言い渡される。しぶしぶ祖母の元へと向かった逸剛を待っていたのは、厳しい修行と、地に迷う霊たちを祓って昇天させるお祓い家業、そして6人の美少女尼僧たちであった。
今ひとつ修行に身が入らない逸剛は、お盆の檀家周りにおいても失敗をくり返し、同世代の尼僧たちからは下僕のように扱われ、あまつさえ自身の“特殊能力”を持て余し気味の日々を送っていた。そんなある日、浄徳から留守中の人形供養を預かった逸剛と尼僧たちの目の前で、供養中の西洋人形に取り付いた悪霊が暴れ出す…
 
第2話 夜遊(あそ)ばないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:吉田俊司 ●脚本:上江洲誠 ●作画監督:波風立流
寺での雑務や檀家周りで夏休みの貴重な日々を費やすことに不満タラタラの逸剛は、千歳とふたりで檀家の老人ホームへとボランティアの説法に出る。一日の仕事を終えた逸剛は、もっと青春を謳歌したいと千歳に不満を漏らすが、年相応の楽しみを知らない千歳は「そういうの、いいや…」と返すだけ。寺での生活以外にも、さまざまな楽しみを持つ他の尼僧たちの姿に、千歳は修行以外に何も持たない自分に焦りと寂しさを感じてしまう。
誰もが寝静まった夜更け、密かに夜遊びをしようと寺を抜け出した逸剛の前に千歳が立ちふさがる。慌てる逸剛の言葉をさえぎって千歳は宣言する。「わたしもついていくから!」
 
第3話 覗かないでよっ!!
 
●演出:則座誠 ●絵コンテ:こでらかつゆき ●脚本:木村暢 ●作画監督:山本佐和
残暑の残る新学期がはじまり、賽円寺の修行僧たちは修行と学校生活に励んでいた。親友の柳と、女子のプールを絶景ポイントで覗き見していた逸剛は、千歳たちに見つかってしまい、クラスメイトの女生徒からメッタ叩きにされてしまう。そんな中で千歳や雛美たちの下着が盗まれるという事件が発生し、当然ながら逸剛が犯人ではないかと疑われてしまう。東統泉高校では最近、Cカップ以上の胸を持つ少女たちの下着や水着が盗まれる事件が続発していたのだ。一連の盗難騒ぎを、学校に巣食う幽霊の仕業と見抜いた浄徳は、逸剛たちに除霊を命じる。雛美との仲を取り持ってくれと柳から頼まれた逸剛は、柳を下着ドロ幽霊の除霊現場へ呼び出すが…。
 
第4話 怯えないでよっ!!
 
●演出:秋田谷典昭 ●絵コンテ:元永慶太郎 ●脚本:根元歳三 ●作画監督:鷲北恭太
商店街に新しくできたレンタルビデオ店を見つけた千歳は、大量にホラー映画のビデオを借りてくる。千歳の意外な趣味に付き合わされた逸剛と結子、雛美、陽は寝不足気味。浄徳は檀家での集会にさくらと春佳を伴うため、一晩の留守を逸剛たちに言い付ける。作務を終えた一同は、ここぞとばかりにホラービデオを借りてきた千歳によって、無理矢理ビデオ観賞会へと引き込まれる。嬉々とする千歳のホラー映画ウンチクから脱出した4人の前に、「助けて…」と悲しそうに訴える少女の霊が現れる。少女の霊に導かれた逸剛たちは、幽霊騒ぎで知られる町の洋館へと向かうが、そこには数々のホラー映画チックな罠が待ち構えていた…。
 
第5話 コスらないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:又野弘道 ●脚本:上江洲誠 ●作画監督:井上善勝
秋の文化祭シーズンが訪れ、逸剛たちの通う東統泉高校でも生徒たちが準備に大わらわになっていた。得に飲食物を扱う屋台での売り上げNo.1の出展者たちには、学食の食券1年分が副賞として贈られるとあって、ヤキソバ屋台を出店する逸剛たち1年B組の面々も俄然ヤル気に。しかし賽円寺一の頭脳プレイヤーさくらが率いる2年C組のセクシーコスチュームの前に苦戦を強いられる。逸剛たちに勝利宣言をするさくらの前に、カメラを抱えた《夢狩人》と名乗る男が現れる。彼はさくらが他の修行僧たちには内緒で運営するホームページのコテハンメンバーだった。しかし彼の正体が幽霊だと悟ったさくらは、彼を成仏させるために一日デートを承諾する…。
 
第6話 変身(か)わらないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:吉田俊司 ●脚本:上江洲誠 ●作画監督:森本浩文
デパートで発生した怪現象の調査と除霊を浄徳から命じられた逸剛と千歳、春佳の三人は、問題のデパートに訪れる。三人の前に現れた幽霊は、悪霊と言うにはあまりに善良なヒーロー・アトラクション役者の四人組。彼らは17年前、ショウに向かう最中の事故によって命を落とし、子供たちにヒーローショウを見せられなかった事が未練となって、デパートの中を彷徨っていたのだ。彼らの思いを成就させようと、春佳は彼らに深夜のステージで最後のヒーローショウを演じさせる事を提案する。春佳のアナウンスと千歳の乱入によって、ステージの興奮は最高潮を迎え、四人が昇天して行くかと思われた時、怪現象を起こしていた悪霊が姿を現す…。
 
第7話 探さないでよっ!!
 
●演出:岡村英樹 ●絵コンテ:こでらかつゆき ●脚本:木村暢 ●作画監督:青山まさのり、森本浩文
陽の様子が変な事が、何かと気になる賽円寺修行僧たち。大騒ぎした挙げ句、陽がノラ犬に襲われていた子猫をかくまっていた事が判明。幸い浄徳がしばらく出張で留守だったが、ペット禁止の賽円寺ではいつまでも飼っていられない。浄徳の帰宅する二日後までに、子猫の引き取り手を探す事を条件に、一時的に寺で面倒を見る事になり、陽はかいがいしく子猫の世話をする。そんな陽の様子にヤキモチを焼いた陽の子鬼は、拗ねて家出をしてしまう。ようやく小鬼を見つけ出した逸剛と陽の説得にも、子鬼は応える様子がない。うっかり足を踏み外し川に落ちてしまう小鬼と子猫。陽はどちらを先に助けるかの選択を迫られ、立ちすくんでしまう…。
 
第8話 告白(コク)らないでよっ!!
 
●演出:高田直樹 ●絵コンテ:こでらかつゆき ●脚本:高田直樹、上江洲誠 ●作画監督:山本佐和子
東統泉高校一の男前っぷりを示す結子の前には、運動部をはじめ番長連合などからの挑戦が絶えない。いつものようにそれらの追撃を軽くいなした結子の前に、手紙を差し出す美少年ヒロユキが現れる。はじめてもらったラブレターに、これまで感じた事のない気恥ずかしさや驚きから舞い上がってしまう結子。しかし雛美の女の子らしさを見て、自分の?女らしさ?の無さを意識してしまった結子は、自分の中に芽生えた感情に気後れしてしまう。そんな時、ふと学校帰りにもらった化粧品で春佳に化粧を手ほどきしてもらう。翌日、ナチュラルメイクで登校した結子を見て、いつも挑戦してくる男子生徒たちの態度が激変してしまう…。
 
第9話 歌わないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:秋田谷典昭 ●脚本:上江洲誠 ●作画監督:椛島洋介
録音スタジオにとり憑いた悪霊の除霊を依頼された逸剛と千歳が、問題のスタジオで読経を始めると妖(あや)と名乗る地縛霊が姿を現す。妖は生前、歌手を目指していたがCD発売直前に死んでしまった為、その未練がスタジオに残ってしまっていたのだ。妖を成仏させるには、CDを発売するのが手っ取り早いが、幽霊では録音ができない。そこで逸剛は、歌の上手い千歳の身体を使って妖がCDを出す事を提案する。妖の境遇を不憫に思った千歳も承諾し、幽霊によるCDデビューのプロジェクトが動き出し、千歳と妖の間にはいつしか友情が芽生えていた。努力の甲斐もあってCDもヒットし、武道館でのライブを最後に成仏すると思われていた妖だが…。
 
第10話 濡らさないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:吉田俊司 ●脚本:根元歳三 ●作画監督:森本浩文
浄徳から拝請(はいしょう)を命じられた逸剛、千歳、結子、雛美、陽の五人は、雪の山道を乗り越えて浄徳の昔馴染み陽泉が住職を務める、山陽にある賽洞宗門下の古寺 醸泉寺へと向かう。修行僧たちは厳しい山寺の修行の合間に、醸泉寺名物の温泉に入る事を楽しみにしているのだ。厳寒の中の修行や作務にヘトヘトになりながら仕事を終え、温泉でくつろごうとしていた逸剛たちの前に、少年の姿を持った霊が現れる。少年の霊は逸剛を覚醒(い)かせようとしているのか、千歳たちの衣服を切り裂きながら「ショウニンノチカラ…ミセロ」とくり返す。悪霊の企みに気が付いた千歳は、なんとか逸剛を覚醒(い)かせないようにしようとするが…。
 
第11話 焦らさないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:又野弘道 ●脚本:木村暢 ●作画監督:井上善勝
年の瀬も押し迫ったクリスマスイブ、賽円寺の修行僧たちは町へと托鉢に出かけて行く。この托鉢は、46年前の12月24日、旧一の橋駅で発生した車両横転事故によって、100名以上の死者が出てしまったため、毎年、命日にあたるクリスマスイブに事故の犠牲者を供養する事を目的として行われているのだ。読経だけで浮遊霊を成仏させていく春佳の霊力に驚くが、さくらはそんな逸剛が持つ、爆発的な霊力の発動を制御できないまま使っている事に不安を覚える。順調に除霊は進み、最後の仕上げに事故現場に集まった霊体を、バルーン人形のサンタに押し込めて一気に成仏させようとするが、意外なほどの力を増した霊たちによって、逸剛たちはピンチに陥ってしまう…。
 
第12話 覚醒(めざ)めないでよっ!!
 
●演出・絵コンテ:元永慶太郎 ●脚本:上江洲誠 ●作画監督:堀井久美、森本浩文
深夜の賽円寺を訪れた二人の僧侶。彼らは浄徳に、逸剛の中に眠る賽禅上人の巨大な霊力は、逸剛が煩悩に打ち勝てない場合、逸剛は危険な存在になるのではないかと尋ねに来たのだ。彼らは偶然その会話を立ち聞きしていた千歳にも、同じ質問を投げかける…。翌日の除霊でも、簡単に上人の力を暴走させてしまう逸剛の前で、思わず涙を流してしまう千歳。大晦日を迎えたその日の夜。町中の煩悩を集めて一気に昇華させる「除夜の鐘」の鐘撞を逸剛が担当するが、逸剛が鳴らす鐘の音に尋常ではない数の俗霊が集まってきてしまう。その場にいた参拝客たちも俗霊や煩悩に影響され暴徒と化していく。果たして逸剛は覚醒(い)かずにこの騒ぎを収めることが出来るのか?