東京オリンピック開会直前の1964年10月1日に、東海道新幹線の開業にて華々しくデビューを飾った0系新幹線車輌。それは、当時の鉄道技術の集大成となる理想的な鉄道システムとして、また国民の生活になくてはならない「足」として急成長してきた。
しかし、0系が誕生するまでには1962年に試作車輌1000形を走行させはじめ、1963年には1000形が最高速度256km/hを記録し、0系がデビューする礎を作ったことなどはどれほどの人が知っているのだろう。
そこで、貴重な産業遺産であり、多くの人が実現への夢を馳せた超特急“0系新幹線”の試作車輌段階を含む全ての歩みを、日本テレビの貴重な報道素材をもとに再編集しDVD化!! 長い年月と多くの関係者の努力の末に数々の偉業を成し遂げた“0系新幹線”の記録を後世に伝える作品である。
また、DVDに収録されている報道素材は、日本テレビの膨大な映像素材を管理しているアーカイブから発掘された大変貴重なものであり、いずれも1964年当時のニュースや報道番組で放送された後は、ほとんど世に出ずVTR保管庫に眠っていた学術的にも価値のある素材。コレクターズアイテムとしても大変貴重なものとなっている。
さる番組の依頼で、60年代の映像を探していた某日、あるカットが私の目に止まりました。沿道のビルや屋根に上って新幹線の試運転を眺める人々。その数のなんと多いことか!
新幹線が「夢の超特急」と言われていた事を実感できるカットでした。万博生まれの私が考える以上に、当時、新幹線は注目、羨望の的だったのです。
と、いう事は、当時いっぱい取材してるハズ!そこで私は探しました。思った以上にありました。その開発当初から開業まで、20万本を越える日テレアーカイブVTRのあちこちから抜き出した約10時間の新幹線関連の映像。そこからさらに吟味を重ねた魅力的な貴重映像を選別、殆どが再放送されていないものばかりです。
日々、新しいものが生み出されていきます。しかし、「新しさ」は直ぐに次の新しさの前に光を失っていきます。しかし、輝きを失わない光もあります。それがこの初代新幹線「ひかり号」(の映像)です。当時を知る人も知らない人も、マニアもそうでない人も、ぜひ、この「初代新幹線ひかり号」に纏わる「何か」を感じ取ってもらえたら幸いです。
日本テレビ 情報ライブラリー部
企画・アーカイブ/小倉 徹
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